更年期外来日記⑫辛いなら無理しないで・・

更年期外来日記⑫辛いなら無理しないで・・

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久々の更年期外来日記。

最終回みたいなタイトルになっちゃったけど、多分違います。

初めて書いた記事から数年経ちましたが、症状が無くなったとか、もっと辛くなったとか、更年期が終わった等の進捗状況は全くなく、薬があるうちは快適で、切れかけはやっぱりちょっぴり不調で、パッチが切れると不快な症状が出てくるのはいつも通り。

いつも、一気に3か月分処方してもらうのだけど、3カ月目も終わりとなると、ちょっとだけ症状が出てくるのは、やっぱり薬の成分が揮発しちゃっているのかなぁ??

最近は、パッチの貼り換え頻度をちょっと下げたりしているのですが、薬効が弱くなると胸がざわざわしたり、朝一番に急に汗をかいたりと、不快な日々。

ホットフラッシュも辛いのだけど、胸のザワツキが、眠れないし一番不快。

不快な日々が続くと、何となく色々なやる気も失せてくる。

話題のヤクルト1000を飲んだりもしましたw。

効果のほどはというと、特に深い眠りが手に入るわけじゃないんだけど、ちょっとだけやる気が出たりするから不思議。

プラセボ効果か??

しかし、今、ヤクルト1000はそう簡単には手に入らない代物なのだ・・。

で、ちょうど3カ月分のパッチを使い切ったので、『そろそろ貼り換えなくても平気かな??』と思ったのですが、そうもいかないようで、薬が切れれば不定愁訴のオンパレード。

仕方ないので、お薬貰いにいつものクリニックへ行ってきました。

一体、いつになったら調子よくなるんだろうか・・??

しれっと薬だけ貰いに行ったら、検診の釘を刺される

最後の検診から数か月。

3か月分づつ、薬だけ貰いに行って早10ヵ月(くらい??)

私が処方してもらっている「メノエイドコンビパッチ」は、ホルモン療法ですごく良く効くのだけれど、子宮がんリスクが跳ね上がるので、半年に1回くらいはちゃんと検診を受けなければならない事になっている。

でも、面倒くさいしなぁ~・・・。

今日は早く帰りたい・・。

と思って、いちかばちか、投薬のみの予約を入れてみた。

だって、クリニックへ行くにしても、歩いて5分とかの距離ではないし、処方箋を持って薬局へ行かなければいけない手間もある。

何もしていない割に、病院へ行くって、凄く疲れるんですよね。

う~ん、1回くらいいいか・・。

ちょっぴりビクビクしながら診察券を出したら、意外とあっさり「お薬だけですね?」と言われて、待合室で待たされた。

おお・・、注意されたり、薬を貰えなかったりしなかった。

体調管理は、あくまでも自己責任で、クリニックは関与しないという事か・・。

と、思って会計まで進んだんだけど、最後にこう言われました。

最近、市の検診や他の施設で、子宮がん検診は受けられましたか??

あ・・、と、いいえ・・。

そうですか。

では、次回で良いので、

必ず

検診を受けて下さいね!

ひょっ!!

怒られてないんだけど、最後の最後にやんわり注意され、次回の検診を約束させられました。

ていうか、検診を先延ばしにして何かあったら、一番後悔するのは自分なんだから、リスクの高い薬を使っている以上、ちゃんと管理しないとね。

検診をサボった事を忠告してくれた事にも感謝しないと。

注意したのは、医師からの伝言なのかなぁ??

女優さんの更年期の記事を読んで思った事は、「無理しないで・・」

ところで最近、とある記事を読んで思う所があったので、私個人の考えというか、意見書きたいと思います。

ついこの間、女優の有森也実さんが、自身の更年期を綴った記事を読みました。

有森也実さんも、ある日突然急な不調に襲われ、リンパが腫れた事をきっかけに、病院で診てもらったところ、更年期の症状が出ている事を指摘され、自身も自覚したそうです。

記事の中には、その時の心情や、辛かった経験、乗り越えた記録、人生の先輩たちに救われたことなどが綴られていますが、有森さんは特に治療などはせずに、自然に任せたそう。

薬を使うのも嫌だったし、人生で必ず通り過ぎるものだし、ナチュラルに年を取りたい。

自分が経験したことは実感としてあるものだから、(女優として)せっかく経験できるチャンスがあるのに、それを薄めるのは嫌だった(意訳、一部抜粋)

との事・・・。

あっぱれな女優魂!

・・・とは思うけど、私の考えはちょっとだけ違います。

「ナチュラルに年を取る」とか、「自然に任せる」というのは、凄くカッコいい響きで、つい、『私もそうなりたい』と真似をしたくなってしまう、魔法の言葉。

でも、更年期の症状って、重いも軽いも人それぞれで違うけど、実際にはすごく不快だし、起きられなくなる人もいる。

また、更年期を認めるという事は、自分自身の「衰え」と向き合う事であり、『今後は、ずっと人生下り坂』なのだという事を、嫌が上にも認めなければならないタイミングです。

特に、ホットフラッシュなどの顕著な症状が出ている時は、それを意識せざるを得なく、その度に落ち込んでしまう事もあり得ます。

そして、心の中で、こう思うのです。

この症状は、一体いつ改善されるのだろう・・。

一般的には、あと◯年位??
(更年期は、閉経を挟んだ前後5年というのが定説で、かなり長い期間苦しまなければならんのじゃ)

そうすると、症状が収まる頃には・・、自分はもう、60歳近くなの??

悲しい・・。

悲しすぎる・・・。

10代以降は、生理の関係でホルモンバランスが狂って情緒不安定で痛いし苦しいし、出産すればしたで、ホルモンが狂ってイライラマックス。

そして、やっと落ち着いたと思ったら、やってくる更年期。

女性のゆらぎは、休まる事を知らない・・。

体調が不調になると、結局メンタルにも影響が出はじめる。

「健康な体に健康な心が宿る」とは、よく言ったもの。

一見身体が健康なようでも、ホルモンバランスが崩れれば、気持ちのバランスも崩れるのだ。

「自分らしさ」「自然に任せる」「ナチュラルに」等の言葉は、一見とても聞こえがよく、それが一番良い事の様に感じますが、辛い症状を楽しむ事なんてできないし、ナチュラルに更年期に耐えるなんて、私にはできそうもありません。

何でもかんでも耐える事が美徳とも、思いませんよ。

ホルモン療法は、子宮がんリスクを伴うので手放しにはおススメできないけれど、漢方とかでもかなり症状は改善されたと友人は言っています。

もう、今までも辛い事と向き合ってきたのだから、更年期位、楽したっていいじゃない??

ナチュラルじゃなくたって、自分らしくなくたって、薬に頼ったっていいじゃない。

だって、不快な症状から解放されるのだから。

自分の老いを認め、ほのかに迫る死を感じなければなければならない時期に、更年期の症状でさらに追い打ちをかけるのはおススメしません。

私個人の意見としては、とっとと医者に行って相談せよ!

以上です。

それから、先程、「今後の人生はずっと下り坂だ」と書きましたが、本当は違います。

若い頃のような、ほとばしるようなワクワクや、キラキラした感情、ハラハラドキドキは少なくなるけど、決して全てが下るわけではなく、楽しい事もあるし、新たな趣味や挑戦だって、できるんです。

そんな風に思えるのも、多分、更年期の症状が薬のお陰で軽く済んでいるからだと思います。

有森さんを悪く言う訳ではないけれど、女優さんのポジショントークを真に受けて、わざわざ苦行をしなくても、いいと思いますよ。

それではまた。